どうも、ポンチ熊(@ponchiwork)です。
当方のような泡沫アカウントにまた質問をいただいております。
100万円を1,000万円にしたいというのであればテンバガーを狙うなり、CFDや仮想通貨で暴れるしかないのですが、地道な資産運用として考えてみたいと思います。
1.所得控除を十分に活用しているか?
資産運用をしてみたいという話ですから、基本的な貯蓄が出来ているという前提で始めると、とにかくまずはここからです。
セミプロレベルであっても節税に勝る運用はありません。株の話は置いておいて、所得控除を十分に活用しているかから考えます。
以前も書きましたが、個人的な優先順位としては1.保険料控除→2.iDeCo→3.つみたてNISA→4.特定口座の順番です。
どうも株の話が始まると保険に入るのは情弱という極端な思考に流れがちですが、我々一般の生活者が資産運用を始める場合、まずは保険で地固めしておくのは悪い選択ではありません。
ふるさと納税(寄付金控除)は返礼品による節約が主なので別枠として、サラリーマンでも確実に課税圧縮効果があるのは保険料控除です。
- 個人年金保険料控除
- 一般生命保険料控除
- 介護保険料控除
これはあくまで個人的な感想ですが、介護保険料控除は保険の対象としてイマイチ(わざわざ保険にはいるメリットが薄い)なのであまりお勧めはしません。
個人年金保険は(保険会社の信用リスクを負うものの)、長期で寝かせておく前提の低リスク資産の置き場としては有効です。
- 明治安田生命 じぶんの積立
- JA共済 ライフロード
この2つが現在の環境では鉄板ですね。自分は旧制度で契約した個人年金保険(クレジットカード払い対応なので1.5%くらい単利でポイントがつく)を継続利用していますが、今から新規に契約するのであれば上の2つから選ぶと思います。
所得控除の範疇での契約で十分だとは思いますが、下手に債券インデックスなどで運用するよりも確実かもしれません。元本が完全に保証されないという意味では投資適格社債的な位置づけですね。
貯蓄型生命保険も利用していないのであれば、所得控除の対象になる範疇では考慮に値します。もちろん保険貧乏には気を付けるべきですが。
よく『保険と運用は分けて考えるべき』と言われますが、非課税のメリットは十分に享受すべきというのが自分の考えです。
個人年金保険料控除と一般生命保険料控除で合わせて年間に低リスク資産として16万円。
逆にこの程度の金額が拠出できないのであれば、無理して株はやらない方が無難かもしれないです。。。
2.勤務先に財形貯蓄などの制度はあるか?
保険と合わせて最初に考えたいのは財形貯蓄ですね。特に生命保険会社が運用する財形貯蓄があれば真っ先に考慮すべきです。
昨今の金利の深堀りで定期預金の利息は雀の涙程度に抑えられていますが、生保系の財形は銀行系に比べて金利がつきます。
※ニッセイのHPより転載
また、生保系の財形年金貯蓄であれば、自分に何かあった時には積立額の5倍が給付される仕組みを持っています(条件あり)。
貯蓄・資産運用効果だけでなく、生命保険の上積みにも使えるので、勤務先に用意されていれば積極的に活用したい制度ですね。
銀行系の低金利の財形であれば若干微妙ですが、それでも強制貯蓄効果としてはメリットはそれなりに大きいと思います。
無リスク(低リスク)で運用できるので、株を始める前にまずは職場の福利厚生制度も確認してみるべきでしょう。
3.学資保険などを利用するか?
将来的に必要になる学費などがある程度見通せるのであれば、その分を全て運用に回すのは若干リスキーです。
やはり生命保険会社の信用リスクを負うことにはなりますが、自分に万一のことがあった場合の保障を兼ねながら学費の積み立てができるというのは大きなメリットです。
定期預金などでまとまった金額が用意できる場合、学資保険を一時払い終身保険で代用するという手も使えますね。
これも昨今の低金利で微妙にはなっていますが、あくまでメインは保険であり、ライフプランを見据えながらの安定運用の手段としては考慮に値します。
4.小規模企業共済を利用するか?
運用の話が出てくるのかここからです。サラリーマンであれば(資金の縛りはあるものの)まずは節税効果の大きいiDeCoから考えるべきだと思います。
無理に株で運用しなくても、定期預金にして所得控除を受けるだけでもメリットはあります。その上で運用してみたければ投資信託に切り替えてもいいですね。
あまりリスクを負いたくなければ、最初はディフェンシブに債券ファンドを利用するのもいいでしょう。
ある程度リスク資産の管理に慣れてきてから、一部を株式にスイッチングしていくのも全然OKだと思います。
自分はiDeCoスタート時に契約したので楽天証券を利用していますが、現在の環境であればiDeCoの口座はマネックス証券 or 松井証券が一番バランスが良さそうです。
- 三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出型年金)
- たわらノーロード先進国債券(為替ヘッジあり)
- eMAXIS Slim オール・カントリー
変わった運用をしないのであれば、基本パーツになるこの3つが揃っているマネックス証券・松井証券のアドバンテージは大きいと思います。
SBI証券か楽天証券を選択し、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを使うという手もありますが。このあたりは好みでしょう。
尚、加入条件はありますが、個人事業主の登録をしているなど、中小機構に加入できる資格があるのであれば真っ先に検討していいと思います。
政府系金融機関で安全性は高く、拠出金額は所得控除の対象となります。下手な運用よりも確実でしょう。
5.株をやりたければまずはつみたてNISAから
株の話が出るのはここからです。細かい配分よりも、とにかく非課税枠を埋め切ることから優先です。非課税口座を使えば問答無用で課税分のリターン上乗せです。
つみたてNISAは非課税メリットを放棄する覚悟があれば、最悪の場合いつでも売却できるので流動性も問題ありません。
変わった運用をしないのであれば、eMAXIS Slim オール・カントリーを毎月でも、毎週でも、毎日でも、好きなペースで積み立てて放置で問題無いと思います。
個別優待株や米国株はあくまで道楽の範囲かもしれません。趣味としてやるのは面白いですけど、万人向けではないですね。。。
ではまた。明日も色んな価値をBuy & Drip...
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