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【Excel方眼紙】フルポジは果たして合理的なのか。

どうも、ポンチ熊(@ponchiwork)です。

最近の下落を受け、ツイッターランドでは『フルポジ』なる言葉が流行っているようです。
多分フルにポジションを取ることなんでしょうけど、そもそもインデックス投資でのフルポジって何なんでしょうかね。

以前も為替ヘッジの記事で似たような計算をしましたが、今回は直近のデータを用いてフルポジとバッファを持たせる場合の違いについて計算してみます。
データを入手しやすい先進国株式・日本債券・為替ヘッジ先進国債券の両方についてデータを分析してみました。

元データのファンドは、DC向けに低コストで長期運用されている下記の3ファンドを利用させていただきました。

★先進国株式(ヘッジ無):インデックスF海外株式H無(DC専用)
★日本債券:日立 国内債券インデックスファンド
★先進国債券(ヘッジ有):インデックスF海外債券H有(DC専用)

この3ファンドの2005年2月~2020年1月の15年間のデータをモーニングスターから引っ張って計算してみました。
今月の下落についてのデータは入っていませんが、15年間のスパンでせいぜい10%ちょっとの下落なんで、誤差の範囲だと思います。
リーマンショックの後も、東日本大震災~ギリシャ危機~チャイナショック~クリスマスショックと色々とあった期間です。

尚、この記事のネタは、Twitter米国株仲間のべすさん(@vesu33)の記事(ガチャ感覚で投資ブログⅡ)で為替ヘッジの有用性について触れられていたのが原点です。

標準偏差と相関係数

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リスク資産の15年間の標準偏差・年率リターン・相関係数は上記の数字を用いて計算することにします。
無リスク金利は0.1%(ネット銀行の普通預金金利を想定)とし、リスク資産との相関係数はゼロとします。

先進国株式ヘッジ無しと日本債券・為替ヘッジ先進国債券がまずまずの逆相関を示していることが分かります。
ちなみに外国債券投資を株価の変動に対するクッションとして使う場合、為替ヘッジをかけないと為替の影響でやられてしまうため、あまり意味が無いことは周知の通りです。

今回はフルポジがテーマなので、株式・債券・現金資産について、株式の割合を70%以上とし、5%刻みで現金・債券の比率を変えながら、実績リターンと標準偏差・シャープレシオを計算してみます。

1.現金資産の場合

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当然ですが、無リスク資産の現金の割合を増やせば標準偏差は低下し、リターンも減損することになります。
ただ機会損失は限定的であり、30%の現金を保有してもリターンの低下は2%弱ですが、標準偏差は約4.8%低下しました。

当然ですが無リスクの現金をどれだけ保有してもシャープレシオは変化しません。
いわゆる『リーマンショック級』の場合、現金30%を保有していれば、資産全体へのダメージは40%程度で済むことになります。

2.日本債券の場合

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単純な現金資産よりも単体でのリスクは上がるものの、現金の代わりに日本債券インデックス(NOMURA-BPI総合連動)を用いた場合です。
日本債券ファンドの期待リターンとして1%以上のものを求められるかどうかはともかく、過去のデータに当てはめると、30%程度の日本債券ファンドを保有することで6%程度の期待リターンを残したまま標準偏差を5%程度低下させることができました。

外国株式と日本債券の逆相関が維持される限りは、日本債券ファンドのリターンが短期金利程度であっても、アセット同士の逆相関を利用したリスク低減効果が期待できます。
NOMURA-BPI総合は事業債も含めたベンチマークですが、先日新規に上場した【2561】iシェアーズ・コア 日本国債 ETFであれば、純粋に日本国債のみへの投資が可能ですね。

3.為替ヘッジ先進国債券の場合

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こちらは為替ヘッジ先進国債券をバッファに用いた場合です。為替ヘッジ先進国債券は日本債券の2倍程度の変動幅がありますが、リスク低減効果も大きく見られます。
GPIFが為替ヘッジ先進国債券を用いる理由も分かりますね。これもあくまで株式・債券の逆相関を前提としており、2018年のような金利上昇により株式にブレーキがかかるタイミングでは大きく下げる可能性もあるということです。

4.実際にポートフォリオを組んでみる

過去のリターンを未来に当てはめてはいけないとは言われますが、他に考えうるデータも持っていないのでこれでやってみます。
計算式に過去リターンを用いると、投資に絶対は無いとか偉い所から怒られるらしいですが、機関投資家のポジショントークに乗るのもどうかとは思います。

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ポートフォリオ全体で株式比率を70%以上とし、その際に最もシャープレシオが高くなるパターンを計算しました。
先に計算した通り、債券には為替ヘッジ先進国債券を採用し、株式70:債券30で配分すると、シャープレシオは最大になります。
このポートフォリオの実績リターンは6.10%で、シャープレシオは0.46でした。

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もう少し守備的に、ポートフォリオ全体のシャープレシオが最大になるパターンも計算してみました。
この場合も債券には為替ヘッジ先進国債券を採用し、株式39:債券61で配分すると、ポートフォリオのシャープレシオは最大になりました。大体4:6くらいですね。
このポートフォリオの実績リターンは4.28%で、シャープレシオは0.60でした。

ドル建てで生活しているのならばともかく、日本人が円建てで海外投資をする場合、株価の変動と為替の変動に注意する必要があります。
この低金利のご時世に債券に為替ヘッジをかけたら中身がスカスカになりそうですが、ポートフォリオ全体の毀損を考えると多少のバッファは必要ではないかと思います。

あくまで過去データからの計算なんで、未来のリターンが分かるわけではありませんが、多少の参考にはなると思います。
というか、常にフルポジにしていると今回のような急変時に身動きが取れなくなるので、多少の余力を残してくのは非ロジカルでも何でもないと思うのですが。。。

 

ではまた。明日も色んな価値をBuy & Drip...

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