どうも、ポンチ熊(@ponchiwork)です。
日経平均のリバウンドも一時の夢幻だったでしょうか、再び17,000円台まで大きく下げ、PBR:0.8倍の底もまた見えてきました。
ここから先も経済面では冷温停止が続き、企業業績の低下も避けられないと思いますが、株価はどこまでそれを織り込んでいるのかは皆目見当がつきません。
さて、最近ではニュースでも『資金繰り』という言葉が増えてきました。こうなると普段意識している簿価の支えもあてになりませんね。簿価も完全に無視して、手持ちの資金と負債だけでネットネット銘柄を考えてみます。
家計のことを考えてみても、ローンなどの借り入れが少なく、手持ちの資金が潤沢にあれば耐えることができますが、逆に返済の義務が多いと当然厳しい状況になるわけです。
現金及び預金 ー 負債総額 > 時価総額
この条件を満たす銘柄を超ネットネット状態(勝手に命名)としてスクリーニングしてみました。
つまり、その場で企業を解散し、全ての負債を返却し、全ての手形が不渡りとなり、在庫と不動産を二束三文で叩き売っても、なお手元資産が株価を上回るという状態です。
そこまでの条件を満たす銘柄は普段は殆どありませんが、直近の下落で散見されるようになりました。
なかなかこういう状態で新規に購入するには勇気が要りますが、購入候補には挙げていきたいと思います。
1.【4976】東洋ドライルーブ
現在の購入候補銘柄のひとつです。有機結合型機能性被膜の専門メーカーですね。自動車だけでなく、航空・防衛関連など幅広い分野に特殊皮膜を提供しています。
ドライルーブはこの企業の造語だそうです。輸送機器関連の業績は短期的には厳しいと思いますが、キャッシュリッチであり、面白い逆張りになるかもしれません。
オーナー企業で投信の買いや外国人があまり入っていないことをどう考えるのがいいのでしょうか。
基本データ
現金及び預金:42.7億円 負債総額:17.7億円 時価総額:23.5億円
実績BPS:5,463.1円 株主資本比率:80.2% 営業C/Fマージン:9.68%
2.【3952】中央紙器工業
名証2部単独上場、トヨタ傘下の段ボール関連企業です。強化段ボールに強みあり。
主要取引先も大株主もトヨタであり、どうしても自動車関連に左右されますが、やはりキャッシュリッチなモノづくり企業として買いたくなる銘柄です。
明らかに名証ディスカウントが効いており、常に購入候補には挙がっているのですが、その分流動性にも恐ろしいものがあります。。。
基本データ
現金及び預金:77.8億円 負債総額:18.7億円 時価総額:54.9億円
実績BPS:2,371.46円 株主資本比率:85.2% 営業C/Fマージン:10.43%
3.【7841】遠藤製作所
金物の町、新潟県燕三条より、ゴルフクラブを中心とした金属メーカーです。現在は培った金属の技術を生かし、医療機器分野にも参入を進めているようです。
これは一応素材セクターになるのかな?。2014年に赤字に転落しましたが、現在は復活傾向でしょうか。株価は低位に落ち着いており、投資妙味があるかもしれません。
基本データ
現金及び預金:77.1億円 負債総額:27.8億円 時価総額:35.5億円
実績BPS:1,834.2円 株主資本比率:85.2% 営業C/Fマージン:11.11%
4.【5979】カネソウ
再び名証2部から登場です。マンホール、溝蓋、排水金具などのメーカーです。
地味ですが、話題の水道関連企業にも含まれるのかな。ただ名証2部のオーナー企業と手を出しにくい所ではありますね。
基本データ
現金及び預金:79.2億円 負債総額:20.6億円 時価総額:55.4億円
実績BPS:9,537.76円 株主資本比率:86.9% 営業C/Fマージン:8.13%
5.【3504】丸八ホールディングス
最後も名証2部より、賢明なる投資家銘柄です。丸八真綿のCMは昔はよく見た記憶が。主な事業は布団を中心とした『ダイレクトセールス』だそうです。
横文字で書くと何となくカッコよく見えますが、要は押し売りってことなんですかね。。。
基本データ
現金及び預金:269.3億円 負債総額:134.1億円 時価総額:107.1億円
実績BPS:2,902.14円 株主資本比率:76.8% 営業C/Fマージン:6.44%
こうして見ると【3504】丸八HDは強いですね。。。 理屈の上ではともかく、本当に買っていっていいものなのか。
少しずつディープバリューの勉強もしていこうと思いますが、どんどん沼にハマっていきそうです。。。
ではまた。明日も色んな価値をBuy & Drip...
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