【Excel方眼紙】低解約返戻金型終身保険は言われる程使えないのか?

皆様いつもお世話になっています、ポンチ熊(@ponchiwork)です。

昨晩何となく呟いた貯蓄型保険のツイートに色々とご意見をいただきました。
保険で運用を考えてはいけない、あくまで保険は保険、保険は掛け捨てで割り切って資産形成は投資で、等と言われますが、そんなに貯蓄型保険ってダメなんでしょうかね。

インデックス投資ブロガーの青井ノボル様(@sindanindex)から、低解約返戻金型終身保険の試算をしてみたことがあるとのお返事。
元ネタが残っていないとのことなので、当方で簡易的に計算してみました。


 今回は『低解約返戻金型終身保険』で検索したら一番最初に表示された、オリックス生命終身保険RISEを使って遊んでみます。
保険は天引きになるので強制貯蓄が出来るとか、解約しづらいので確実に老後資金を作れるとか、メンタル的な部分はさておき、あくまで金額面だけのシミュレートです。

低解約返戻金型終身保険は途中で解約すると不利だということが言われますが、裏を返せば強制貯蓄効果が高いということにもなります。
そもそも非課税運用で所得控除も狙えるiDeCoは60歳まで引き出し不可ですね。

低解約返戻金型終身保険で運用してみる

取りあえず、30歳男性が60歳までの死亡保障をかけるという前提でやってみます。特約は考えず、死亡保障のみの計算でいきます。
死亡保障を考えるということで家庭持ちであると仮定し、1500万円の保障を設定してみることに。



月々の支払いは32,460円と試算されました。生命保険料としては結構な金額です。
ではこれを60歳まで30年間払い込んだ場合はどのくらいの返戻金を受け取ることができるのでしょうか。



30年後の払戻率は110.4%ですから、1割以上増えることになります。とは言え、30年かけて+10.4%ですから、利率としては雀の涙程度です。。。

しかし忘れてはいけないのが、これはあくまで『生命保険』であることです。利回りに加えて死亡保障も付いてくることも忘れてはいけません。
さて、同額の保険を掛け捨てでかけるとどうなるでしょうか?



同じく1500万円の死亡保障を掛け捨てで設定する場合、月々2,711円と言うリーズナブルな金額で用意することができますね。
貯蓄型保険の実際の利回りは、(解約返戻金 12,905,550円)÷(総払込保険料累計 11,685,600円 - 死亡保障分 2,711円 × 360ヵ月)= 120.5%
となりました。年利に直すと0.62%となります。実際はこれに所得控除が付いてきたり、保険料の支払いでポイントを回収出来たりしますね。

保険は掛け捨てで残りを投資信託で安定運用してみる

では、保険は掛け捨てと割り切って、差額の29,749円を自分で運用した場合はどうなるでしょう。
月々29,749円の積み立てを全てeMAXIS Slim S&P500に投入し、年間7%の成長が見込めれば、約3,630万円になります。未来が過去の延長線上にあるのであれば、S&P500の圧勝ですね。

当たり前ですが、この試算はおかしいです。貯蓄型保険自体、保険会社の信用リスクはあるものの、基本的に元本と利回りが保証されている金融商品なので、比較すべき投資指針はリスクを抑えた安定運用型ということになります。
前回までの記事で利用したデータ・Excelシートを用いて、最小分散ポートフォリオを組んでみました。
2004年9月~2019年8月まで、15年間のデータより作成しています。



国内・国外の株式・債券の伝統的4資産を用いた最小分散ポートフォリオです。資産配分が日本債券に偏りすぎていますが、円建ての最小分散ポートフォリオとはこういうものです。
リターンはリーマンショックも挟んでいる15年間のデータを利用しています。日本債券のリターンは甘目に出ているのかもしれません。

このポートフォリオと期待リターンで計算すると、30年後の累計資産の最頻値は1450万円程度、年率にして1.0%程度です。
期待値と最頻値が異なることには注意が必要です。元本保証商品との比較は最頻値で行う方が適切だと思います。

リスクパリティ・ポートフォリオで運用してみる

さて、いくら最小分散とは言え、国内債券に偏重した運用もどうかと言われそうです。
もうひとつのパターンとして、リスクパリティ・ポートフォリオを組んで30年間運用してみることもシミュレートしてみます。

ポートフォリオは野村アセットマネジメントの試算からお借りしました。元気があれば、そのうち自分でも書いてみたいと思います。



このポートフォリオと期待リターンで計算すると、30年後の累計資産の最頻値は1562万円程度、年率にして1.3%程度です。
このパターンで運用しても、(リスクと相関係数が正しければ)元本割れの可能性は0.2%程度なので、大体の場合は大丈夫でしょう。

ちなみに、外国株式の標準偏差を19.5%、期待リターンを7%とすると、最頻値は大体同じくらいの数字になります。
標準偏差が大きい程、当然ながら上下のブレが大きくなるため、最頻値は意外と小さく出るものです。

保険料による所得控除と長期間の安定運用のメリットを捨てて自分で運用するのが正しいのか。
自分は株での運用を中心に行っていますが、最大公約数的に正しいのはどちらなのか、悩ましい所ですね。

ではまた。明日も色んな価値をBuy & Drip...

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