【Excel方眼紙】為替ヘッジは有効なのか。。。

皆様いつもお世話になっています、ポンチ熊(@ponchiwork)です。

Twitter米国株仲間のべすさん(@vesu33)の先日の記事(ガチャ感覚で投資ブログ)で為替ヘッジの有用性について触れられていたんで、自分でも検証してみました。
中身の計算方法について興味があれば、前々回前回の記事もご参照ください。

先進国株式・先進国債券の両方についてデータを分析してみました。
元データのファンドは、日興アセットがDC向けに低コストで長期運用している下記の4ファンドを利用させていただきました。

 ★先進国株式(ヘッジ無):インデックスF海外株式H無(DC専用)
 ★先進国株式(ヘッジ有):インデックスF海外株式H有(DC専用)
 ★先進国債券(ヘッジ無):インデックスF海外債券H無(DC専用)
 ★先進国債券(ヘッジ有):インデックスF海外債券H有(DC専用)

この4ファンドの2004年9月~2019年8月の15年間のデータをモーニングスターから引っ張って計算してみました。
未来のことは分からないという意見もありますが、リーマン・ショックを挟んでいる期間のデータであり、体感的にもそこそこしっくり来る数字ではないでしょうか。



まず注目すべき点は債券の為替ヘッジ無しと有りの相関係数がほぼゼロ(≒無相関)であることです。
外国債券に投資する場合、為替ヘッジをかけないとほぼ為替の動きに投資している感じになってしまいます。

また、先進国株式ヘッジ無しと先進国債券ヘッジ有りがまずまずの逆相関を示していることに対し、ヘッジ無しの債券は順相関が強いことも分かります。
債券投資を株価の変動に対するクッションとして使う場合、為替ヘッジをかけないとあまり意味が無いことも見て取れます。

株式・債券について、為替ヘッジの割合を10%刻みで変えながら、実績リターンと標準偏差・シャープレシオを計算してみます。

先進国株式の場合


1%強のヘッジコストを支払って為替ヘッジをかけることで、標準偏差は約6.5%低下しました。
90%の為替ヘッジをかけることでシャープレシオが最大化しますが、ヘッジ無しの場合と比べて差は1.2倍程度です。
また、為替ヘッジ無しと有りとの相関係数は0.9程度であり、株式の場合は為替の動き以上に原資産の値動きの影響を大きく受けることが分かります。

先進国債券の場合


こちらは債券投資の場合です。為替ヘッジによる標準偏差の低下は5.5%程度であり、80%の為替ヘッジでシャープレシオが最大となります。
株式の場合と異なり、為替ヘッジでシャープレシオは2倍近くに上がります。いかに為替の影響が大きいかと言うことが分かりますね。

ポートフォリオを組んでみる

過去のリターンを未来に当てはめてはいけないとは言われますが、歴史的には株式のリターンは債券のそれを上回っています。
許容できる標準偏差の範囲で、株式比率が最も高くなるようにポートフォリオを組んでみました。



ポートフォリオ全体の標準偏差を10%(最大想定ドローダウン35%程度)に設定した場合、株式・債券ともに為替ヘッジをかけ、株式75:債券25で配分すると、株式比率が最大になります。
このポートフォリオの実績リターンは5.16%で、シャープレシオは0.52でした。



もう少し守備的に、ポートフォリオ全体の標準偏差を7%(最大想定ドローダウン25%程度)に設定してみます。
この場合は株式・債券ともに為替ヘッジをかけ、株式53:債券47で配分すると、株式比率が最大になりました。大体半々くらいですね。
このポートフォリオの実績リターンは4.31%で、シャープレシオは0.62でした。



ちなみに、為替ヘッジをかけない伝統的6:4ポートフォリオの場合、標準偏差は14.21%、シャープレシオは0.40でした。
ドル建てで生活しているのならばともかく、日本人が円建てで海外投資をする場合、十分に為替ヘッジをかけた方がパフォーマンスが上がりそうだという不都合な真実が浮かび上がります。

ポートフォリオのリスク低減に先進国債券を混ぜるより、為替ヘッジをかけた方がいいのではないかという結果になりました。
あくまで過去データからの計算なんで、未来のリターンが分かるわけではありませんが、多少の参考にはなると思います。
この低金利のご時世に債券に為替ヘッジをかけたらそれこそ中身がスカスカになりそうですが。。。

ではまた。明日も色んな価値をBuy & Drip...

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